名作図書館

ツクール名作図書館へようこそ。本図書館は、ユーザーのみなさんの手によって生み出された数多の名作に敬意を表し、その功績を未来に伝えるために設立されました。新旧を問わず、さまざまなカタチで“名作”と呼ぶにふさわしいツクール作品をご紹介してまいります。作品は今後も続々と増えていきます。あなたの作品も、いつか当館に収蔵させていただく日がくるかもしれません。 ※プレイ環境の関係で、現在ではプレイ不可能となっている作品も含まれることがございますが、あらかじめご了承くださいませ。 ―館長より―

ひよこ侍

ツール RPGツクール 2000
ジャンル RPG
作者 vividcalm
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かく生きたり、ひよこ侍

 ひよこの着ぐるみを身につけ、「一番の剣豪」を目指す侍姿の青年、テューン。コミカルに見えるその姿には、ある悲しい理由があった。彼の師匠は「剣にすべてを捧げられないものは負ける」と告げたが、その言葉の通り、テューンは旅先でできた友人や、彼を慕う女性すらも斬り殺してしまうような、壮絶な人生を送ることとなる。 本作一番の特徴は、それだけでもゲームとして成立しそうな戦闘システムだろう。敵の動きを見ながら間合いを詰め、通常攻撃、上段技、抜刀技を繰り出して戦うという、格闘ゲームのようなアクション性の高いものになっている。RPGツクール作品としては随一と言っていいだろう。上段技、抜刀技は、「装備」という形で変更できる。敵が使っていた剣技であったり、伝授されたものであったりと技もさまざまで、それぞれに異なる威力や効果が用意されている。対峙する相手によってこれらを使い分けることも重要だ。
 敗北は取りも直さず死を意味し、衝撃的なゲームオーバー画面を見ることになるだろう。だが、勝利したとて手放しには喜べない。なぜなら斃した相手にも人生があり、友人が、恋人がいるからだ。亡骸にすがりつき、泣き叫ぶ人を見て、勝利の喜びになど浸ることはできない。それでもただ、強くなるために戦い、斬り伏せ、なお強くなるために先に進んでいく。そんな男の生き様を見届けようではないか。