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小道具の設定



(最終回)


じめじめした梅雨の季節もどこへやら。
照りつく太陽の日差しを浴びて、元気にゲームを作っているかな?

突然だがツクール講座は今回で終了だ!
最後となる今回の講座では君の名作RPGを仕上げるために
舞台(ゲーム)を盛り上げる小物についてレクチャーしてくぞ。
ここでいう小物とは、モンスターやアイテム、魔法などのことを指す。

それでは最終回、元気にいってみよう!



モンスターの設定…
1.モンスターの強さ
RPGの大切な小道具のひとつである、モンスター。モンスターがいなければ正統派RPGの名は語れない。そしてモンスターの設定がいい加減なものだと面白いゲームは作れないぞ!

ここでモンスターの役目を考えてみよう。モンスターはRPGの中で“倒さなければならない敵”であったり、“主人公のレベルあげの手段”であったりする。小道具と紹介しているモンスターだが、RPGのなかになくてはならない小道具だということを理解してもらいたい。では、モンスターを設定するときにもっとも注意しなければならないことはなにか?  それはモンスターの強さである。何度戦っても勝てないモンスターは、ゲームをプレーしてくれる人のやる気を失わせる原因となるので注意が必要だ。モンスターの強さの設定するときは、そのモンスターに出会うときの主人公のレベルに注意して設定するようにしよう。


2.モンスターの設定
モンスターの強さの調整は、RPGを作るなかでイベントの次に設定が難しいものである、と言ってもいいだろう。なぜなら、ストーリーが進行するに連れて成長していく主人公の強さと装備品の効果を合わせて考えながら設定しなければならないからだ。場合によっては、アイテムや魔法の効果も考える必要がある。けれども『RPGツクールGB』で、はじめてツクールシリーズを遊んでいる人達は、そこまで深く考えなくてもいいだろう。ゲームを作っているうちに、自然と考えられるようになるからだ。

以下に、戦闘のときに主人公やモンスターが受けるダメージの計算式を記す。モンスターのステータスを設定するときの参考にしてくれ。

戦闘のダメージ計算式
○モンスターが主人公に攻撃を受ける場合のダメージ計算
自分の攻撃力−(モンスターの防御力÷2)=モンスターが受けるダメージ

○主人公がモンスターに攻撃を受ける場合のダメージ計算
モンスターの攻撃力−(主人公の防御力÷2)=主人公が受けるダメージ







●モンスターが落とすアイテム
いつもは“やくそう”しか落とさないモンスターが、たまにレアな強い武器を落としていく……という設定がしたいあなた!  そんなあなたにとっておきの小技を紹介しよう。作り方はいたって簡単。まず同じ種類のモンスターを2体作る(仮にモンスターA、Bとする)。モンスターAは落とすアイテムをやくそうにしておき、モンスターBはレアなアイテムを設定しておく。そしててきマップエディターで、モンスターA、Bを同じエリアに出現するように設定しておく。……たったこれだけで、普段はやくそうを落とすけど、たまにレアなアイテムを落とすモンスターができるのだ。



参考例
●ラスボスの設定

ラスボス……それはゲームを締めくくる大切な脇役である。ラスボスの強さを決めるときに注意したいことは、戦闘にかかる時間である。少ない時間でラスボスが倒せてしまったら、今までどんなに感動的なストーリーであっても、あっけないという印象を与えてしまうだろう。それとは逆に倒すまでに時間がかかりすぎても、良い印象を与えない。それでは何を基準に、どのように強さを決定したらよいのか?  それはラスボスが出現する付近のモンスターの強さに隠されている。その付近のモンスターを倒すターン数(主人公パーティーが1回の戦闘でコマンドを入力する回数)の3倍のターン数で倒せるようにラスボスの強さを設定しておくと良い。ただ、これはすべてのゲームにあてはまるとは言えないので、注意が必要だ。あくまで目安ということを忘れずに。



魔法について…
1.魔法の種類
戦闘シーンの醍醐味のひとつ、魔法。ここでは魔法の設定のコツをレクチャーしていくぞ。

まずは魔法の種類から説明していこう。
魔法には大きく分けて
攻撃魔法(ひとりダメージ、みんなダメージなど)
回復魔法(ひとりのHP回復、どくをなおすなど)
補助魔法(こうげきりょくアップ、まほうふうじなど)
の3種類が存在する。
攻撃魔法は文字どおり、モンスターを攻撃するための魔法である。回復魔法は、主人公パーティーのHPを回復させたり、毒や麻痺を治すための魔法だ。そして補助魔法とは、主人公の攻撃力や防御力をアップさせるなどの主人公の手助けをする魔法である。


2.魔法の設定
“RPGツクールGB”のまほうエディターで設定できる魔法は全部で40個である。魔法をつくる際の設定できる項目は名前、MP消費量、効果量、グラフィックの4つだ。

魔法を設定するときは、モンスターにあたえることができるダメージの大きさ主人公がその魔法を覚えるレベルに注意しよう。
たとえば“ファイアー”という魔法をレベル5のときに覚えると設定する。ファイアーはモンスターに15ダメージあたえることができる。そしてレベル5の主人公は、素手でモンスターに攻撃すると30ダメージあたえることができるのだ。これだとゲームをプレーする人は魔法を使わないで素手で攻撃する方法しかとらない。この場合、主人公の魔法を覚えるレベルを早くするか、魔法のダメージの大きさを増やすかして修正が必要だ。

テストプレーをこまめに行なって、魔法の強さ、主人公が憶えるちょうどいいレベルを設定するのだ!



●モンスターが使う魔法
戦闘中にモンスターが魔法を使えるよう設定してある場合、その魔法の種類に注意しよう。たとえば、回復魔法と最強の全体攻撃魔法を持っているモンスターなどである。講座をここまで読んできてくれた君たちならもうわかると思うが、これでは主人公がモンスターを倒せない!  という状況になってしまうだろう。モンスターが使う魔法を設定する際は、1体につき1種類の魔法がベストである。



アイテムについて…
1.アイテムの設定
RPGの中の小道具中の小道具、それがアイテムである。
アイテムは主人公の体力を回復させる道具であったり、武器であったり、物語をとくヒントであったりする。そんな大事なアイテムの作れる種類は大きく分けて、
どうぐ
ぶき
よろい
たて
そのた
HPかいふく
MPかいふく
まほうアイテム
の、8種類。以下にそれぞれの特徴を表にしてみたので、アイテムを設定するときに参照して欲しい。

種類 アイテムの効果 設定できる項目 個数
どうぐ 特に効果はありません。 名前、値段 15個
ぶき 装備すると主人公の攻撃力が上がります。 名前、値段、効果量、装備可能主人公 20個
よろい 装備すると主人公の防御力が上がります。 名前、値段、効果量、装備可能主人公 15個
たて 装備すると主人公の防御力が上がります。 名前、値段、効果量、装備可能主人公 10個
そのた 装備すると主人公のすばやさが上がります。 名前、値段、効果量、装備可能主人公 10個
HPかいふく 使用すると主人公のHPが回復します。 名前、値段、効果量 2個
MPかいふく 使用すると主人公のMPが回復します。 名前、値段、効果量 3個
まほうアイテム まほうエディタで作成した魔法と同じ効果を持つアイテムです。 名前、値段 40個




−講義のまとめ−

モンスター、魔法、アイテムエディタについてざっと説明をしたが
それらを設定するときに注意して欲しいことがひとつだけある。
それは手をぬかいないことだ。

最終回で説明した各エディタは、地味な作業ながら設定しなければならない項目がたくさんある。
それらを面倒くさがったりして適当に設定してはいけない!
テストプレーをこまめに繰り返し、これでもかっというぐらいバランス調整していけば
君の作っているゲームは、いっそう面白くなることだろう。


講座は今回で最終回を迎えるが、
君のゲームを作る情熱とアイデアには最終回は存在しない。
“RPGツクールGB”で、最高に面白いゲームを作ってくれ。


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