名作図書館

ツクール名作図書館へようこそ。本図書館は、ユーザーのみなさんの手によって生み出された数多の名作に敬意を表し、その功績を未来に伝えるために設立されました。新旧を問わず、さまざまなカタチで“名作”と呼ぶにふさわしいツクール作品をご紹介してまいります。作品は今後も続々と増えていきます。あなたの作品も、いつか当館に収蔵させていただく日がくるかもしれません。 ※プレイ環境の関係で、現在ではプレイ不可能となっている作品も含まれることがございますが、あらかじめご了承くださいませ。 ―館長より―

タオルケットをもう一度

ツール RPGツクール 2000
ジャンル RPG
作者 水野輝和
リンク 作者のサイトへ

冷蔵庫でカチンコチン…目覚めたら200万年後!?

 まず、『タオルケットをもう一度』はシリーズ化されている人気RPGで、実はこの「無印」の本作が3作目にあたる。シリーズのストーリーは独立しているので、どの作品から遊んでも楽しめるのだが、過去作の『3』や『2』を遊んでいると「ニヤリ」とできるポイントがあったり、同じキャラクターが登場していたりもする。今回は数あるシリーズ作の中でも特に完成度、人気ともに高い本作を取り上げるが、独特の世界観やキャラクターがお好みに合えば、他の作品もぜひ遊んでみてほしい。
 本作は、四角い機械「チビロボ」によって、主人公もーちゃすと女の子3人が謎の孤島に集められるところからスタート。「脳みそを採取してやる!」と追いかけてくるチビロボから逃れるべく、お気に入りのタオルケットにくるまって冷蔵庫に隠れたもーちゃすだったが、そのまま体が凍りついてしまう。そんな彼が「解凍」されたのは、なんと200万年後。そんな衝撃的な展開で始まり、物語の舞台は宇宙へと広がっていく。
 星で失われた命を弔い悲しみ続ける異形の宇宙生物。輪廻を信じる仮面の一族。時空を超え、宇宙を一巡する小鳥。そんな旅の中での主人公の出会いは、どこか叙情的だ。セリフ回しや音楽が素晴らしく、ひとつひとつのエピソードが非常に心に残る。最後に主人公が辿り着き、勝ち得る世界。それにはきっと、誰もが安心と切なさを覚えることだろう。
 グラフィックはすべてが作者の自作。キャラクターは全体的に愛らしい見た目をしているが、ロボットが女の子の頭をカチ割ったり、大量の女の子のコピーロボットが自我を取り戻しながら死んでいったりと、衝撃的な展開もたびたび起こるので、見たとは裏腹な展開に大きなショックを受けることも。しかしそのギャップも本作の、そして『タオルケット』シリーズの人気のひとつなのだ。