名作図書館

ツクール名作図書館へようこそ。本図書館は、ユーザーのみなさんの手によって生み出された数多の名作に敬意を表し、その功績を未来に伝えるために設立されました。新旧を問わず、さまざまなカタチで“名作”と呼ぶにふさわしいツクール作品をご紹介してまいります。作品は今後も続々と増えていきます。あなたの作品も、いつか当館に収蔵させていただく日がくるかもしれません。 ※プレイ環境の関係で、現在ではプレイ不可能となっている作品も含まれることがございますが、あらかじめご了承くださいませ。 ―館長より―

囚人へのペル・エム・フル

ツール そのほかのツクール
ジャンル ホラー
作者 八百谷 真
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ミイラ取りがミイラにならないように!

舞台はエジプトの大ピラミッド。ピラミッド地下に新たな遺跡を発見したという考古学者の誘いに乗り、財宝探し気分の遺跡探検に浮かれる主人公らであったが、どうも危険な目に遭うばかりで雲行きがおかしい。さもありなん、主人公らは、考古学者が自分の危険を回避するために集めた「歩くトラップ探知機」でしかなかったのだ…。
 本作は、遺跡内を探索して謎を解くという、アクションアドベンチャー仕立てのRPGだ。「押す」「引く」「かがむ」などの行動を、あえてメニューから選ばせるというシステムが特徴的。例えば閉ざされたドアに阻まれたとき、行動メニューの存在に思い至り、さらに「押す」のか「引く」のか? そうした選択がこのゲームの面白さのひとつになっているのだ。主人公とともに集められた人間たちは、嘘つきな子供に、やる気の無い男、ワケありのツアコンなどなど、かなりの曲者揃いなのだが、彼らは知らず知らずのうちに遺跡内で禁忌に触れ、結果命の危険にさらされることになる。時にはそこで適切な「行動」を取れず、無残な死を遂げさせてしまうこともあるだろう。だが、仲間が死んでも気にしたり、やり直したりする必要はない。むしろ、ストーリーの終盤に作者が用意している悪趣味な演出は、誰かが死んでいないと見ることができないのだ。全員生還も不可能ではないが、少なくとも初回プレイでは、後味の悪さを存分に味わうのがオススメだ。
 本作はPC-9801時代のもので、2015年10月現在はすべてを一新したリメイク版の開発が進められている。しかし戦闘の演出など見るべき点も多く、「D2win」を使ってでもプレイする価値はある。