名作図書館

ツクール名作図書館へようこそ。本図書館は、ユーザーのみなさんの手によって生み出された数多の名作に敬意を表し、その功績を未来に伝えるために設立されました。新旧を問わず、さまざまなカタチで“名作”と呼ぶにふさわしいツクール作品をご紹介してまいります。作品は今後も続々と増えていきます。あなたの作品も、いつか当館に収蔵させていただく日がくるかもしれません。 ※プレイ環境の関係で、現在ではプレイ不可能となっている作品も含まれることがございますが、あらかじめご了承くださいませ。 ―館長より―

魔女の家

ツール RPGツクール VX
ジャンル ホラー
作者 ふみー
リンク 作者のサイトへ

殺意むき出しの巨大な館、君は抜け出せるか!?

 森の奥深くにひっそり佇む『魔女の家』、ここから脱出するのがこのゲームの目的だ。
 ゲームを始めてまず感じるのは、館が持つ明確な殺意。初めて遊ぶ人なら、おそらく館に入って10秒もしないうちにトラップにかかり死亡することになる。恐る恐る入ってみると即ゲームオーバー。「あ、この家は自分を殺したいんだな」というのが嫌でも理解できる。そんな悪意の仕掛けだらけの館から抜け出すには、いくつの命が必要になるのやら…。もちろん脱出のための謎解きのヒントはあちこちに用意されているが、こまめなセーブが必須だ。
 館の中を進むと、時折「魔女の日記」を見つける。どうやら、館の主の魔女は幼いころから病気だったようだ。謎を解き、先に進み、いくつかの日記を読み進めると、魔女の半生をおぼろげながら知ることができる。しかし日記を読ませたいのか読ませたくないのか、屋敷ではあらゆる種類の罠が仕掛けられている。何かに追い掛けられる恐怖、部屋の禁忌に触れ無残にやられる恐怖、謎解きに失敗できない緊張から来る恐怖など、バリエーションも豊かな恐怖が「楽しめる」のだ。謎を解いたところで爽快感は無く、後味の悪さだけが残るという展開すら用意されている。仕掛けごとに異なる「死に方グラフィック」を用意しているのもなかなか趣味が悪…いや、芸が細かい。なぜこんな目に遭わなくてはいけないのか? 館の最深部の最後の日記を読むことで、魔女の真の目的がはっきりするはずだ。エンディングは大きく分けて2種類が用意されている。
 作品の世界観が肌に合ったなら、ゲームの前日譚を描いた作者本人渾身の書き下ろしのノベル『魔女の森 エレンの日記』(エンターブレイン刊)を是非読んでみよう。ゲーム本編だけでは語りきれなかった経緯や、あのキャラの真実も知ることができるのだ。