名作図書館

ツクール名作図書館へようこそ。本図書館は、ユーザーのみなさんの手によって生み出された数多の名作に敬意を表し、その功績を未来に伝えるために設立されました。新旧を問わず、さまざまなカタチで“名作”と呼ぶにふさわしいツクール作品をご紹介してまいります。作品は今後も続々と増えていきます。あなたの作品も、いつか当館に収蔵させていただく日がくるかもしれません。 ※プレイ環境の関係で、現在ではプレイ不可能となっている作品も含まれることがございますが、あらかじめご了承くださいませ。 ―館長より―

BELIEVE it or not

ツール RPGツクール 2000
ジャンル RPG
作者 Cho-ya
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暴力的オカマが抱えるトラウマとは?

 主人公はギャングの一員であるジュード。オカマである。彼(彼女?)は最近、リサと名乗るブロンド女にやたらと付きまとわれている。リサと関わってからというものの、彼はときどき過去を思い返すようになった。オカマになる前に妻だった、リタという女性のこと。リタは子どもを身ごもっていたが、その子が成長していたら、今頃は…? ジュードはリサの正体を考えながら日々を過ごす。そんなある日、リサが原因でジュードは組織から裏切りの疑惑をかけられてしまう。一体リサの目的は? その正体とは?
 このゲームは、とにかく「ツクールらしくない」。フィールドは写真を見ての通りの横スクロール画面で、まるで舞台劇や映画を見ているかのようだ。乱雑に貼られたポスター、落書きだらけの壁など、ギャングが徘徊する裏ストリートの雰囲気はバッチリ。たびたび挿入される回想シーンや、モノローグの台詞回し、心象の描き方など、すべてがおしゃれなセンスに溢れている。
 戦闘時のシステムもまた独自のものだ。ギャングらしく物騒な武器を扱うわけだが、ハンドガンなら中距離、トンファーなら近距離、スナイパーライフルなら遠距離など、武器ごとに得意な「間合い」が存在している。間合いを詰めたり開いたりすることで、敵の攻撃を避けたり、自分の攻撃を当てたりと、このかけひきが実に熱いのだ。
 体力回復に使う「ハーブ」を始め、アイテムの名前も「ブツ」だの「アレ」だの…なんともヤバいことをしている感じだ。しかしそんなハードボイルド一辺倒な雰囲気に見えて、オカマ口調のジュードや、体臭を気にする男ボリス、「ベティちゃん」なる者をこよなく愛するギャングのボスなど、登場人物のキャラが妙に立っていて、シュールギャグなテイストも感じられる。人を選ぶかもしれないが、この濃さ、一度味わってみてほしい。