名作図書館

ツクール名作図書館へようこそ。本図書館は、ユーザーのみなさんの手によって生み出された数多の名作に敬意を表し、その功績を未来に伝えるために設立されました。新旧を問わず、さまざまなカタチで“名作”と呼ぶにふさわしいツクール作品をご紹介してまいります。作品は今後も続々と増えていきます。あなたの作品も、いつか当館に収蔵させていただく日がくるかもしれません。 ※プレイ環境の関係で、現在ではプレイ不可能となっている作品も含まれることがございますが、あらかじめご了承くださいませ。 ―館長より―

Margikarman ItoA

ツール RPGツクール VX Ace
ジャンル RPG
作者 ゆうやけ
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あなたは死んでしまいました

 物語の冒頭、主人公にかけられた言葉は「ご愁傷様です」だった。主人公幸丞(こうすけ)、享年17歳。どうやら彼は死んでしまったようだが、そんなことはとても受け入れられない。未練を持って死んだ人間、「境界人」として現世に降り立ち、自分が死んだ理由を探ることになるのだった。
 境界人とは、有り体に言えば幽霊のようなもの。町の中を普通に歩くことはできるが、人に話しかけようとしても通り抜けてしまうし、RPGのお約束の宝箱にも触れることすらできないのだ! 「普通の人間ではない存在になった不自由さ」が、このゲームの面白さのひとつになっている。主人公のHPは「猶予」と呼ばれ、これがゼロになると永遠に生死の狭間を彷徨う怨霊となってしまうのだが、回復アイテムはごくたまにしか手に入らないし、「教会で復活」することもない。嫌でも残された猶予が気になってしまい、戦闘では非常に緊張させられる。
 では悲しい物語なのかと思いきや、決してそんなことはない。人々の会話を遠慮なく立ち聞きできるし、どこにでも入り放題だ。今あなたが想像したであろう、あんな場所やこんな場所にだって入れるかも? また、主人公と同じように現世をさまよう境界人となら普通に会話もできるし、中には仲間になってくれる境界人もいる。仲間とは「ゴーストーク」というシステムでより親密な会話も楽しめ、キャラクターの個性を掘り下げてくれる。
 なお、境界人はそれぞれ「生前執着を持っていたものに関する特技」を持っている。例えば、動物好きの女の子は動物と話せる、といった具合だ。ただ、主人公である幸丞には、不思議なことになぜかそれが無い。その理由は自分の目で確かめてほしい。