名作図書館

ツクール名作図書館へようこそ。本図書館は、ユーザーのみなさんの手によって生み出された数多の名作に敬意を表し、その功績を未来に伝えるために設立されました。新旧を問わず、さまざまなカタチで“名作”と呼ぶにふさわしいツクール作品をご紹介してまいります。作品は今後も続々と増えていきます。あなたの作品も、いつか当館に収蔵させていただく日がくるかもしれません。 ※プレイ環境の関係で、現在ではプレイ不可能となっている作品も含まれることがございますが、あらかじめご了承くださいませ。 ―館長より―

Morning,Star

ツール RPGツクール 2000
ジャンル RPG
作者 アズみ@ミーちゃんの人(阿須端坊)
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不条理ギャグの連発!

 ツクール製ゲームの特徴は数あれど、とにかく作者の作りたいもの、見せたいものが色濃く出るのは必然だ。それは自作のグラフィックや音楽、渾身のストーリー、はたまた斬新なシステムだったりするわけだが、この作品で作者が推したかったこと、それはなによりも「怒涛のギャグ展開」なのだろう。主人公一行を見ても、事故で生霊にされた女性、その事故を起こした張本人の勇者、暴力的な女僧侶、今にも往生しそうな超高齢魔法使いと、おおよそマトモじゃない。一行が向かう先々にいる村人とて同じで、唯一常識を持っているのは件の生霊になった女性、つまりこの物語の主人公だけなのだ。
 とにかくボケ、そしてツッコミ。ノリとテンションだけで強引に突き進む展開は最後まで勢いは衰えず、決してプレイヤーを飽きさせることがない。もちろん好き嫌いもあるだろうが、いい意味で馬鹿馬鹿しいギャグがお好きな人なら、これほど楽しい作品はなかなかないだろう。市販ソフトでは実現できないテイストだ。
 ギャグの勢いとは対照的に、自作の戦闘システムもなかなかの力作だ。直接攻撃の前衛と魔法攻撃や回復の後衛とに分かれ、メーターが溜まった順に行動するというものだが、そこに「MPのチャージ」という要素が奥行きを与えている。この作品でのMPは一般的なものとは違い、戦闘中にゼロから溜める必要があるのだ。とはいえ決して面倒なものではなく、非常にテンポよく楽しめる。
 あれこれ深く考えずにノリで楽しめるが、あれこれ深く観察して見ると、実は細かいところまで気が配られている、そんな作品だ。