名作図書館

ツクール名作図書館へようこそ。本図書館は、ユーザーのみなさんの手によって生み出された数多の名作に敬意を表し、その功績を未来に伝えるために設立されました。新旧を問わず、さまざまなカタチで“名作”と呼ぶにふさわしいツクール作品をご紹介してまいります。作品は今後も続々と増えていきます。あなたの作品も、いつか当館に収蔵させていただく日がくるかもしれません。 ※プレイ環境の関係で、現在ではプレイ不可能となっている作品も含まれることがございますが、あらかじめご了承くださいませ。 ―館長より―

Ruina 廃都の物語

ツール RPGツクール 2000
ジャンル RPG
作者 枯草章吉
リンク 作者のサイトへ

なにをするかは全てあなた次第!

 ダンジョン内の扉に鍵がかかっていた時。普通のRPGなら鍵を手に入れるまで保留するところだが、この『Ruina』では、盗賊が解錠に挑戦したり、体力自慢が蹴破ったりすることもできる。それをやるのは自分でもいいし、仲間でもいい。そんな高い自由度が売りの作品だ。
 そんなわけで、まず最初に悩まされるのは、主人公の「生い立ち」だ。賢者の弟子なら魔力に長け、罪人の遺児ならば鍵開けが得意など、生い立ちごとに得意分野があるので、何を取るかでゲームの展開が変わってくるわけだ。冒険に連れていける仲間にも得手不得手があるので、主人公をフォローできるスキルを持ったメンバーを主力にする方法はあるが、それでも一度のプレイでこの世界のすべてを見ることは不可能。周回プレイが前提なのだ。しかし尻込みする必要はない。メイド忍者に眼鏡っ娘の神官、隻腕の老剣士など、酒場で仲間にできるキャラは実に個性豊かで誰を連れて行こうか迷ってしまうほどだし、世界観も綿密に作りこまれているため、探究心をそそられる。むしろ、周回プレイせずにはいられないはずだ。
 画像を見ていただければわかる通り、『Ruina』の世界では、ドット絵のキャラクターは歩きまわらない。町を歩くにも洞窟を探索するにも、地図上のポイントを選ぶことで移動するシステムだ。洞窟内では地形、町の中では港や教会など、場所ごとに描き起こされた雰囲気たっぷりの一枚絵が用意されており、そこに流れる空気まで感じ取れそうなほど。ココだけ見ても、他のゲームとは一線を画していることがわかるのではないだろうか。
 本作の自由度の高さや、探索を行うことで得られる「経験点」などのシステムは、知る人ぞ知る「TRPG」のシステムに近いものがある。何をするにも自分で考えて、最適解を選ぶ。場所の説明を見て、そこに何があるのかを想像する。主人公と同じ気持ちで、視点でものを見る。懐かしくも新しいRPGがここにある。