アイテムを選んで渡すイベントを作る

所持アイテムの中からアイテムを選び、相手に渡すイベントを作ってみましょう。

イベントコマンド[アイテム選択の処理]

パーティメンバーが所持している特定のアイテムタイプのアイテムを表示し、その中から選択させるには、イベントコマンド[アイテム選択の処理]を設定します。

アイテムタイプについてはデータベース編で紹介済みです。《→アイテムタイプを設定する

変数
プレイヤーが選択したアイテム ID を格納する変数を指定します。なお、プレイヤーがキャンセルした場合は 0 が格納されます。
アイテムタイプ
選択肢に含めるアイテムのアイテムタイプです。[大事なもの]の他に[通常アイテム][隠しアイテムA][隠しアイテムB]が選択可能です。
アイテム ID とは

ここで ID について復習しておきましょう。

装備やスキルなどのタブを開くと、画面左側に「データリスト」の部分が表示されます。《→データベースでの基本操作

「データリスト」に並ぶ項目の、左側の数字が ID、右側が名前になります。アイテム ID とは、[アイテム]タブにおける、この左側の数値のことです。

なお、今回のサンプルに使用するアイテムの ID と名前は、以下のとおりです。

イベント作成例

複数のプレゼント候補を手に入れ、その中から一つだけ選んで渡すというイベントを作成してみます。

[実行内容]は以下の通りです。

[アイテム選択の処理]で[大事なもの]の中からプレゼントするアイテムを選んでもらい、変数に格納されたアイテム ID の数値で[条件分岐]を行って、渡したアイテムごとの反応を設定しています。ここでは、「バラのブローチ」(ID = 39)、「ルビーのペンダント」(ID = 40)、「古いオルゴール」(ID = 41) を渡した時と、それ以外のものを渡した時、何も渡さずキャンセルした時 (ID = 0) の 5 パターンに分岐させています。

設定が長くなっていますが、分岐ごとに異なる色で囲んでありますので、一つ一つの設定は難しくないと思います。この例では、渡したプレゼントによってセリフが変わるだけですので、実際にゲームで使用する際には、この後の展開を設定してください。

ちなみに、渡すアイテムの[アイテムタイプ]を[アイテム選択の処理]で設定するアイテムタイプと同一にすることをくれぐれも忘れないようにしておいてください。


●アイテム選択ウィンドウから、渡すアイテムを選択する


●渡したアイテムによって、反応が変わる