ゲーム表現の強化

変数オペランド「直前」

イベントコマンド[変数の操作]における[オペランド]の[ゲームデータ]に、新たな項目[直前]が追加されました。
直前の行動に応じたイベント展開を手軽に作成できます。

オペランド「直前」の種類

[直前]に設定できる項目は以下の通りです。

直前に使用したスキルのID
直前に使用したアイテムのID
直前に行動したアクターのID
直前に行動した敵キャラのインデックス
直前に対象となったアクターのID
直前に対象となった敵キャラのインデックス

「直前」の実践編

特定のスキルを使用してとどめを刺した場合、死に際のセリフが変化する敵キャラを作ってみましょう。

今回はサンプルデータに収録されているスキルID:100番の「ファイアⅡ」でとどめを刺すと、セリフが変化する敵との戦闘を作っていきます。

まずは、次の画像のようにバトルイベントの1ページ目を設定します。
詳細な設定方法については初心者講座で解説しています。
死に際にセリフを言う敵を作る

2ページ目には[条件]を[敵キャラ HP 0% 以下]、[スパン]を[バトル]にします。

イベントコマンド[変数の操作]を選びます。
[変数]に使用されたスキル番号を記録する変数を設定し、[操作]を[代入]、オペランドを[直前に使用したスキルのID]にします。
画像では、変数ID:5番にとどめを刺したスキルIDが記録されます。

イベントコマンド[条件分岐]を選択し、[変数]にスキル番号を記録した変数と「=」を設定します。
定数にはセリフを変化させたいスキルのIDを入力します。
さらに、[条件を満たさないときの分岐を作成]にチェックを入れます。

条件を満たした場合、特定のスキルでとどめを刺した場合の台詞を入れ、[それ以外のとき]に異なるスキルで倒したときの文章を[文章の表示]で設定します。

分岐終了以降に、[不死身]ステートの解除を設定すれば作成完了です。
画像では、[消滅エフェクト]を設定した敵を想定し、ウェイト処理も入れています。