イベント編

コモンイベントを作る

コモンイベントを使うことで、何度も使う処理をまとめることができます。

コモンイベントとは?

「コモンイベント」とはマップ上・バトル中問わず、ゲーム中いつでも実行することができるイベントです。

コモンイベントの基本

「コモンイベント」は、データベースの[コモンイベント]で作成します。
メニューから[ツール]→[データベース]を選択します。

[コモンイベント]タブを選択します。

コモンイベントの画面構成は次のようになっています。

  • 名前

    コモンイベントの名前を入力します。ゲーム中に表示されることはありません。

  • トリガー

    [なし]は、イベントコマンドや使用効果を使ってこのイベントを呼び出します。
    [自動実行]、[並列処理]は、「マップイベント」と同じです。
    コモンイベントの実行方法

  • 条件スイッチ

    [トリガー]が[自動実行][並列処理]の時に設定し、ここで設定したスイッチが ON になっている時に、コモンイベントが実行されます。

  • 実行内容

    コモンイベントの実行内容をイベントコマンドを使って設定します。

コモンイベントの実行方法

コモンイベントは、[トリガー]の設定によって実行方法が異なります。

[なし]

イベントコマンド[コモンイベント]を使用する、またはデータベースの[スキル][アイテム]に設定可能な[使用効果]を使用することで実行できます。

[自動実行][並列処理]

[条件スイッチ]に設定したスイッチが ON になると、マップ上でのみイベント内容が実行されます。

コモンイベントの最大数

コモンイベントの作成上限は2000個です。[最大数の変更]より変更できます。

最大数が多いと、ゲーム処理に負荷がかかる恐れがあります。作成状況に応じて、必要な数だけ最大数を反映することを推奨します。

コモンイベント実践編

ヘルプ用アイテムを作る

コモンイベントを活用し、使用するとゲームに関係する情報が表示されるヘルプアイテムを作成します。まずは[ツール]から[データベース]を選択しましょう。

[コモンイベント]タブを選択し、ヘルプアイテム用のコモンイベントを作成します。
トリガーを[なし]、実行内容にイベントコマンド[文章の表示]や[選択肢の表示]を使って解説内容を設定していきましょう。
[ラベル]と[ラベルジャンプ]を使うことでイベント内の特定項目まで処理を移動することも可能です。

アイテムを作成します。
データベース上の[アイテム]タブを選択し、基本設定を画像のように設定しましょう。
アイテムの名前やアイコン、アイテムタイプは自由に設定して下さい。

使用効果で[コモンイベント]を選択します。設定するコモンイベントは先ほど作成したイベントを設定します。

ヘルプアイテムの完成形

アイテムを通じてコモンイベントが呼び出され、いつでも情報を確認できるようになります。

シンボルエンカウントを管理しやすくする

マップイベント実践編で「シンボルエンカウント」の作成方法を紹介しました。
シンボルエンカウントの敵

作成したイベントをコピーすることで複数の敵を配置できます。
しかし、コピー後に内容を修正したくなった場合、1つ1つのイベントを手作業で修正しなければいけません。

「コモンイベント」を活用することで、同じ種類の敵を多数配置する場合などのイベントをまとめて修正できるようになります。

まず作成したシンボルエンカウントのイベントを開きます。
実行内容を右クリックから[全選択]し、選択した状態で右クリックから[コピー]を選択します。

データベースでコモンイベントを作り、実行内容で右クリックから[貼り付け]を選択します。

コモンイベントに同じイベントが設定されました。

シンボルエンカウントのイベントに戻り、実行内容で右クリックから[全選択]、さらに右クリックから[削除]を使用し、実行内容を空にします。

実行内容にイベントコマンド[コモンイベント]を追加します。コモンイベントは先ほど作成したコモンイベントを選択します。

同じイベントをコピーすれば作成完了です。
コモンイベントでシンボルエンカウントの仕組みを呼び出すため、コモンイベントを修正するだけで、全ての敵に反映されます。

タイムリミットのあるダンジョン

あるエリアからカウントダウンが始まり、制限時間内にゴールしないとゲームオーバーになるダンジョンを作成します。

まずはタイムリミットに向けてタイマーでカウントダウンを始めるイベントを作成します。
タイマーを開始するためにイベントコマンド[タイマーの操作]を選択します。

[操作]を[始動]、[時間]に制限時間を設定します。画像では10分間を制限時間にしています。

時間切れの判定を実行するコモンイベント起動用のスイッチを設定します。

データベースから[コモンイベント]を選び、時間切れ判定のイベントを作成します。

[トリガー]を[並列処理]、[実行内容]にイベントコマンド[条件分岐]でタイマーを0 秒以下の条件設定します。
条件を満たす場合にイベントコマンド[ゲームオーバー]を入れます。

[並列処理]にしたイベントは、スイッチがONの限り常に実行されます。
そしてタイマーが0秒になったときに条件を満たし、ゲームオーバーが実行されることで、制限時間の仕組みが作成できます。

ゴール時点にはイベントコマンド[スイッチの操作]でスイッチをOFFにし、コモンイベントの並列処理を止めます。
そして[タイマーの操作]を[停止]にします。これで時間切れ判定のイベントは実行されなくなり、タイマーの表示も消えます。