数値情報を使ったゲーム進行管理やゲーム内データの参照へ活用できる「変数」を覚えることでより複雑なイベントも作れます。
変数は「数値を記憶」する機能です。数値を使ったゲームの進行管理や、ゲーム中の数値を活用したイベントを作成できます。
例えば、目の前にある宝箱の中から 5 つ開けると終了するイベントを作る場合「何回開いたか?」という数値の情報で進行を管理する必要があります。
また、ミニゲームのスコア集計を作りたい場合、スコアを計算し、数値として記録する必要があります。
「何回開いたか」「スコアはいくつか」といった数値を変数に保存することで、様々な数値情報を記録できます。
変数として保存した数値はイベントの[出現条件]やイベントコマンド[条件分岐]に利用できます。
取得する数値や各条件への設定次第で、スイッチよりも詳細な分岐やゲーム情報の活用が可能です。
「変数」を操作するには、イベントコマンド[変数の操作]を設定します。
操作対象の変数を指定します。[一括]を選択すると、連続した複数の変数を操作対象にできます。
操作対象の変数に、どういう操作をするか選択します。詳しくは、後述します。
[操作]で扱う数値を指定します。
[変数の選択]から各変数に対して名前をつけることができます。名前はゲーム中に表示されることはありません。どの数値を記録した変数か名前をつけて管理していきましょう。
選択した[操作]によって、指定した変数が[オペランド]で指定した数値によってどう変化するか決まります。
代入 | オペランドの数値がそのまま指定した変数の数値になります。 |
加算 | オペランドの数値を足した数値が指定した変数の数値になります。 |
減算 | オペランドの数値を引いた数値が指定した変数の数値になります。 |
乗算 | オペランドの数値を掛けた数値が指定した変数の数値になります。 |
除算 | オペランドの数値で割った数値が指定した変数の数値になります。 |
剰余 | オペランドの数値で割り、余った数値が指定した変数の数値になります。 |
「変数1」選択した場合の例:
[操作]で取り扱う数値には、以下のものがあります。
入力欄に入力した数値として取り扱います。
指定した変数に格納されている数値を取り扱います。
指定した 2 つの数値の間で発生するランダムな数値を取り扱います。
指定したアイテムの所持数など、ゲーム内の各種データを取り扱います。
スクリプトを使用して数値などを取得する上級者向けの機能です。
変数を活用することでプレイヤーのゲーム情報やランダムの数値を利用したイベントも作成できます。
スイッチ同様、変数もいくつかの利用パターンがあります。
「宝箱を5つ開けるとイベントが起こる」といった指定回数がゲーム進行の鍵となるイベントは変数を活用した進行管理が役立ちます。
各イベントの中に[変数の操作]で上記画像のような[操作]を[加算]、[オペランド]を[定数:1]にしたイベントコマンドを入れておきます。
これにより、各イベントを実行する毎に変数が1ずつ増加します。
指定回数を実施した時に起こるイベントを作成します。
トリガーを[自動実行]、[出現条件]の[変数]に指定する回数を入力しておきます。
各イベントを実行すると、変数が増加しますが、[出現条件]に設定した数値になるとイベントが自動実行されます。
プレイヤーから見ると指定回数実行したことでイベントが進んだように感じることができます。
[オペランド]でゲームデータを選択することで、プレイヤーのゲーム情報を取得できます。
例えば[アクター]の[レベル]を選択することで、ゲームプレイ時の仲間キャラクターレベルの取得もできます。
条件分岐を使えば「レベルが特定の値以上必要なダンジョン」などが作成できます。