「スイッチ」を使うことでより高度なゲームを制作できます。
「ボスを倒したら村人の会話が変わる」「ボタンを押したら扉が開く」「特定の選択肢を選んでいたら会話が変わる」など。
「○○した」という記録を元に、ゲームが展開するケースがあります。
この「○○した」という記録のために使う機能が「スイッチ」です。
「スイッチ」は最初 OFF になっており、ON と OFF を自由に切り替えることができます。
「○○した」というときにスイッチをONにすることで「○○した」という行動を記録します。
「スイッチ」のON/OFFは、イベントの出現条件やイベントコマンドの[条件分岐]に使用できるため、以下の手順でゲーム進行の管理を活用したイベントを作ることができます。
スイッチのON・OFFはイベントコマンド[スイッチの操作]を使用します。
[スイッチ]で操作するスイッチを選択し、[操作]でON/OFFを選びます。
[スイッチの選択]では各スイッチに名前をつけることができます。スイッチは最大5000個作成でき、スイッチの名前はゲーム中に登場しません。
どの進行管理に使用したか、わかりやすい名前をつけましょう。
スイッチを活用する方法にはパターンがあります。
[トリガー]を[自動実行]にすることで自動的に始まるイベントを作成できます。
しかし、[自動実行]のイベントは条件を満たす限り繰り返し実行されてしまいます。
自動実行イベント内に[スイッチの操作]を入れることで、自動実行イベントが実施されたことを記録できます。
[EVページ作成]を使い、数字の大きいページの[出現条件]にスイッチを設定します。
その結果、自動実行イベントを実行するとスイッチがONとなり、[出現条件]を満たすことになります。
[出現条件]を設定したページのトリガーは[自動実行]でないため、繰り返しの実行を防ぐことができます。
自動的に始まるイベント
スイッチはイベントコマンド[条件分岐]に利用できます。スイッチを活用したイベント分岐も可能です。
後述するコモンイベントにもスイッチを設定できます。
コモンイベントに活用することで、どのマップからでも自動的に実行されるイベントやゲーム操作と並列的に処理するイベントを作成できます。
「スイッチ」には、普通の「スイッチ」の他に「セルフスイッチ」があります。
「スイッチ」はゲーム全体で共有することができ、別イベントの出現条件や条件分岐に利用できます。
一方で「セルフスイッチ」は個々のマップイベントの中だけで有効なスイッチです。A、B、C、D という 4 つのセルフスイッチが用意されています。
【スイッチ】
【セルフスイッチ】
他のイベントにも使用したい場合は「スイッチ」を使い、設定したマップイベントだけで使用する場合は「セルフスイッチ」を使うと良いでしょう。