RPGツクールVX

第1回「作りたいRPGをイメージする」

この講座では、実際に『RPGツクールVX』を使って簡単なRPGの作り方を紹介していきます。原則として『RPGツクールVX』製品版をベースに進めていきますが、製品版をお持ちでない方のために『RPGツクールVX』体験版を使用しても支障のない構成になっています。

まずツクールを起動する前にやっておくことがあります。それは、これから作ろうとしているRPGのイメージを決めることです。これは建物の設計図のようなものなので、はじめにやっておかないと制作にとりかかることができません。

いきなり大作を作るのはきびしいので、最初は短めの作品を作ってみることにします。ここでは「勇者が魔王を倒すお話」をテーマに、イメージを膨らませていきましょう。

主人公が魔王を倒すまでの流れをまとめてみましょう。

コツは頭の中でアイデアを整理しながらノートなどにメモしていくことです。あとから新しいアイデアが浮かんでくることもありますが、まずは思い描いているイメージを一気に書き出してみましょう。

例）勇者が魔王を倒すお話

だいたいこんな感じでしょうか。これで、主人公が魔王を倒すまでの道のりが決まりました。

よく「自分は頭の中にイメージがあるから大丈夫！」という人がいますが、いざ作り始めてみると、ストーリーがうまく整理できなかったり、前に思いついたアイデアを忘れてしまったりといったことになりがちです。面倒くさがらずにアイデアを記録として残しておくことが大切です。

ゲームの流れを考えるついでに、登場する主人公の名前や性格などを決めておくのもよいでしょう。そのほか、アイテムや魔法、モンスターの名前や特徴を考えておくと、より作品のイメージを固めやすくなります。また、ゲームに直接関係しない設定やアイデアでも、どこかにメモしておくと、あとで役に立つことがあります。

講座の第１回はここまでです。次回からは、いよいよツクールを使った作業にとりかかります。