アイテム作成例

アイテムに関する解説の最後に、サンプルデータには収録されていないタイプのアイテム作成例をいくつか紹介します。なお、よく使われる基本的なアイテムは、サンプルデータとしてあらかじめデータベースに登録されていますので、そういったアイテムについては、サンプルデータの設定を見て設定方法を学んでみてください。

TPを増やすアイテム

VX Ace では、新たに TP という能力値が追加されましたので、この TP を増やすアイテムを作ってみます。

ポイントは、[命中タイプ]を[必中]にして必ず効果が発揮されるようにすることと、[使用効果]で[TP 増加]を設定することです。それ以外の項目については、自由に設定してください。

戦闘中、一時的に攻撃力を上げるアイテム

戦闘中、一時的に攻撃力を上げるアイテムを作ってみます。

ポイントは、やはり[命中タイプ]を[必中]にして必ず効果が発揮されるようにすることと、[使用効果]の[能力強化]から[攻撃力]を設定することです。

この[能力強化]では、攻撃力以外にも様々な能力値を最大 2 段階まで上げることが出来ます。逆に、[能力弱体]では様々な能力値を最大 2 段階まで下げることが出来ます。これらは打ち消し合う関係にありますので、例えば攻撃力が強化されている時に攻撃力を弱体されると、攻撃力の強化が打ち消されて強化も弱体もされていない状態になります。

スキルを覚えるアイテム

魔法書や巻物などのように、使用すると新しいスキルを覚えるアイテムを作ってみます。

[使用効果]の[スキル習得]を使うことで、新しいスキルを覚えさせることが出来ます。そのスキルを習得済みのアクターに対しては、アイテムを使うことが出来ませんので、無駄に使用させてしまう心配もありません。

ただし、一つ大事なポイントがあります。[スキル習得]で覚えさせるスキルに設定されているスキルタイプが、覚えさせたアクター(職業)の特徴に[スキルタイプ追加]で設定されていないと、習得は出来てもスキルが表示されませんので使用することが出来ません。ですので、習得する可能性があるアクター(職業)には、あらかじめ[スキルタイプ追加]でスキルタイプを設定しておいてください。《→基本的な特徴の設定


●「魔法」を覚える可能性があるならば、[スキルタイプ追加]で「魔法」を使用可能にしておく

魔法反射状態にするアイテム

敵の魔法攻撃を跳ね返す「魔法反射状態」にするアイテムを作ってみます。

アクターをステート「魔法反射」にすることで「魔法反射状態」にしますので、[使用効果]の[ステート付加]で[魔法反射]を設定しています。効果が 1 ターンになっているのは、ステート「魔法反射」がそういう設定になっているからですので、効果持続ターン数を増やしたい場合は、ステート「魔法反射」の設定を変更する必要があります。《→ステートを作る

敵にダメージを与えるアイテム

爆弾のような敵にダメージを与えるアイテムを作ってみます。

ポイントは、[ダメージ]の設定方法です。まずは[タイプ]で[HP ダメージ]を選び、[計算式]に 200 と入力します。これは、対象の HP に 200 ポイントのダメージを与えるという意味です。そして、与えるダメージのばらつきを示す[分散度]は 20 のまま、会心の一撃が出るかどうかを設定する[会心]も[なし]のままにしておきますので、最終的に与えるダメージは 160 ~ 240 の間のランダムな数値になります。

この[ダメージ]の項目については、スキル作成のページで解説しますので、詳しくはそちらを参照してください。《→計算式を設定する

ゲーム進行に必要なイベントアイテム

ゲームの進行に必要となるような、所持しているだけで意味があるイベントアイテムを作ってみます。

貴重品ですので[アイテムタイプ]は[大事なもの]に設定し、ショップで売られては困りますので[価格]は 0 に設定します。そして、使う必要がありませんので、[効果範囲]は[なし]、[使用可能時]は[使用不可]に設定します。あとは、初期設定のまま変更しなくて構いません。

なお、所持しているだけでどういう意味を持つのかは、その意味を持たせる「イベント」をどう作成するかによって変わります。イベントの作成方法については、イベントの解説ページを参照してください。《→イベント編