おわりに

講座の最後に、ツクール初心者の皆さんへいくつかのアドバイスを送ります。

最初は超短編を作ろう

ツクールで初めてゲームを作るという人は、まずは超短編から作ってみましょう。

  1. 町からスタートして、ダンジョンに向かう。
  2. ダンジョンをクリアするとエンディングになる。

非常に短い内容ですが、これだけでも最初から最後までしっかりと仕上げることで、ゲーム作りのコツが掴めるようになります。

ボリュームのある本格的なゲームを作りたい人は多いと思いますが、いきなり作ろうとしても完成させるのは大変ですので、まずは練習代わりに超短編を作ってゲーム作りを掴み、それから自分が本当に作りたい本格的なゲームを作り始めると、最後まで完成させられる確率が高くなります。

また、すべてを自分一人で行うことで、自分はどの作業が得意で、どの作業が苦手なのかが分かりますし、どの作業が大変なのかも分かります。そうすると、後々、他の人の手を借りてゲームを作成する場合にも、相手に頼む作業がどれだけ大変なのかが分かりますから、相手との意思の疎通もスムーズに行くようになります。

サンプルゲームから学ぼう

MV に収録されている 9 つのサンプルゲームは、様々なテクニックを使って作成されていますので、初心者にとっては教材とも言える存在です。

まずは、普通にプレイヤーの立場で遊んでみて、その中で「どうやって作っているんだろう?」と気になるイベントがあったら、それを心に留めておきましょう。そして、遊んだ後はツクールでゲームデータを開き、その気になるイベントがどうやって作られているのか確認してみてください。その後、それと同じようなイベントを自分で作ってみることで、じょじょにツクールを使いこなしていけるようになります。

講座の最後に……

おつかれさまでした。これで、「RPGツクールMV 初心者講座」は終了です。

ここまで、MV に関する基本的な内容を一通り解説してきましたが、詳しく解説しなかった機能や、あえて触れなかった機能もありますので、ヘルプの[イベントコマンド]の章にも必ず目を通すようにしてください。また、MV にはポップアップヘルプが充実していますので、まだ分からない項目があっても、ポップアップヘルプを参考にイベントを組んでみて「習うより慣れろ」の精神でいろんな実験を行うのも上達の近道です。

また、講座内でも何度か引き合いに出しましたが、ぜひ「新機能解説講座」にも目を通してみてください。この講座は元来、VX Ace ユーザーのために作られたものですが、この講座で軽く述べた内容を詳しく説明している部分があるなど、この講座で学んだ皆さんにとっても、復習や、より理解を深めるきっかけになる内容となっています。

最初から凝ったゲームを作るのは非常に大変ですので、まずはシンプルなゲームから作り始め、少しずつ新しいことにチャレンジしていってください。何作品か完成させる頃には、かなりのことが出来るようになっているはずです。

この講座が少しでも皆さんの助けになれることを願っています。ぜひ、皆さんの手で、楽しい作品を生み出してください!